☆ご存知ですか?保険に関する知識☆
人生を送る上で、いざという時の保証のために加入する保険。社会人になると同時に数々の案内を受け、多くの人が一つは加入しているものかと思います。
保険は一つ一つ内容に違いがあり、ご自分の生活環境に合った選択が必要とされますが、みなさんはご自分が加入している保険がどの会社のもので、どのような保障内容であるかをご存知でしょうか?もしかして、知人から勧められた内容で何となく契約し、そのまま5年10年入り続けているというパターンだったりしませんか?
こちらでは、あなたの身の丈に合った保険選びの参考になりますよう、簡単な保険の説明と最近の動向、選択の際に大いに参考になる知識が学べるファイナンシャルプランナー技能資格(以下FP技能資格)についてのご紹介を行います。
☆保険の種類☆
まず、保険は大きく三種の分野に分けられます。三種の分野とは生命保険分野、損害保険分野、医療保険分野です。
生命保険分野
定期保険、終身保険、養老保険など、死亡保障のための保険。
例えば、一家の大黒柱が亡くなった際、残された家族がその後の生活に困らないような額の保険金がおりる、といった形の保険です。
損害保険分野
火災保険、海上保険、自動車保険など、物の経済的な損失を補填する保険。
例えば、火事で焼失した家具を買い直す金額や、自動車事故に遭った場合に欠損した車・壊した物を修理する金額を補う、といった形の保険です。
医療保険分野
医療保険、がん保険、介護保険、傷害保険など、医療分野にかかる費用を賄う保険。
文字通り、医療、がん、介護、けがや不慮の事故に遭った場合、必要なサービス受ける際にかかる金額を保証する保険です。
もしもの場合を想定した保障額を買うために、毎月もしくは年払い等でお金を支払います。多くの方が、この内のどれかの保険契約を結んでいることかと思います。
☆選択の目を養おう☆
適切な保険の選択のためには、保険でカバーしたい金額をあらかじめ計算する必要があります。
例えば死亡保障額で言うと、家族の中で生活を支える方がいなくなってしまった場合、残された家族が生活を立て直すまでの期間安心して生活できるだけの金額を見込みます。よく、高額な保険金を巡る事件が話題になることがありますが、必要な額を超えた保険は必然的に払い込むお金も多くなり、現実的なものとは言い難いです。
もし、自分の必要な保険額についてイメージできないという場合は、まずは世間の相場を自分で調べて参考にしてみるのもよいかもしれません。生命保険文化センターの平成27年度資料によれば、一世帯あたりの年間払込保険料は約38.5万円。各家庭にとって、まず大きな買い物であることを意識しましょう。
保険は安心のための保証を買う「商品」であり「道具」です。
自分に合わない保険に義理でお金を払い続けるなんてもってのほか!
雑誌や店頭で自分が似合う洋服、メイク、ヘアスタイルを吟味するかのごとく、自分にはどのような保険が必要か、いざという時にどの様な保証があると心強いのか、適切な商品を選択できる目を養いたいものです。
また、5年、10年と歳月が過ぎることでご自分の生活環境にも変化が訪れます。
結婚、出産で家族が増えるなど、人生の節目を迎えるごとにその保険が自分に合ったものであるのかを見直す習慣も当然必要ですよね。
☆昨今の保険のトレンド☆
保険の選択眼を養う気持ちを高めたところで、昨今の保険のトレンドを紹介してみましょう。
生命保険
終身保険は、大手保険会社に大抵一度は勧められる保険で、一生涯続く保険と解約時の解約返戻金を売りにした商品です。しかし、かつて日本が高金利だった時代の恩恵はあったものの、すっかり金利が下がった今では、契約から満期近くまでの元本割れの見込みが確実に。
ひと昔前は「貯金のつもりで保険料を払っている。」という方も多くいましたが元本割れしない分、タンス貯金の方がまだマシかも⁇というお話に。。
そこで現在は、必要な期間だけに大きな保証が得られることを重視した、満期返戻金のない掛け捨てタイプの定期保険加入者が増えています。
また、貯蓄性の高い商品を重視する人のために、終身保険を円より金利の高いドル建てで積み立て、金融商品として役立てるというスタイルも人気を集めています。ただし、ドル建ての商品を利用する場合は金融機関に支払う手数料が必要なこと、為替変動で価値が上下することを忘れないようにしましょう。もちろん、場合によっては元本割れする場合もありますのでご注意を。
医療保険
長期高齢者の人口が増え続け「長生きのリスク」が叫ばれている現在の日本。長生きは嬉しいことでもありますが、将来働けなくなってから医療にお世話になる確率はほぼ必至です。
少子高齢化が進んだことで財源が減った公的医療保険だけでは十分な医療費が確保できず、自分でカバーしなければならなくなったこの時代に、第三の保険分野として市場を拡大し続けています。
大手保険会社が主力商品として売り出している、死亡保障と特約として付けられる医療保障が一本化した生命保険は、実は医療保障の充実度がイマイチ。
死亡保険には特約を付けずに一本契約し、内容が充実した医療保険を別に一本契約というスタイルが人気を集めています。
1997年の新保険業法施行により、保険業界には主要各社以外の企業が参入し、特に医療保険分野においては様々な強みを持った商品が展開されています。
以上のお話を読んで、ご自分の契約している保険に思い当たる節がある方は、一度プランの見直しを検討してみてはいかがでしょうか?
☆FP資格の勉強を足がかりにしよう☆
お金に関する知識を幅広く勉強するFP技能資格ですが、保険に関する知識もその範囲に含まれます。
プロのFPに相談することも確かによい勉強になりますが、プロに全てお任せ!ではなく、ご自分がプロの目を養って自信を持って人生の舵取りをするくらい心強いことはないと思いませんか?そのためには、実際にご自分が勉強に取り組み、知識を見識としてご自分に落とし込むことが最適です。
保険については、FP技能資格の試験範囲にある「リスク管理」という項目で詳しく学習します。先に述べた保険の基礎から最近の動向まで、順を追って学ぶことで知識の定着が見込めます。
先に述べたこちらの保険情報が、実際あなたにとって正しいものなのかそうでないのか。ぜひご自分の目でしっかりとした判断を下せるよう、興味を持って取り組んでみてください。