こんにちは。ファイナンシャルプランナーの柴沼直美です。

今回はFPとして仕事をするにあたって気になる、「FP事務所に入るのがいいのか?」「個人事業主として独立するのがいいか?」について整理したいと思います。

 

クライアントの立場から考えてみよう

ずばり、皆様がクライアントの立場から、「おかね」に関する漠然とした不安を持っていた場合、だれに相談しようと考えるのか、そしてどうやってその相談先を絞り込むのかを想像していただければ自ずと答えは出てくるかと思います。おそらく、ネットで「FP 相談」という感じで検索するでしょう。

実際に検索してみると、一般のFP事務所とFP協会があがってきます。仮にFP協会に進んで、「FPを探す」という方に進むと、基本的には独立しているCFP認定者(FPの上級資格者)のリストが出ますので、そこから地域・年齢・男性か女性か・得意分野をもとに絞り込みます。

このルートでクライアントに振り向いてもらうためには、CFP認定者のリストの中から「この分野であれば自分は自信がある」と言い切れるような強み(アピールポイント)を備えておく必要があります。そうなると、経験年数や相談件数など数字でアピールできるものがなければクライアントは素通りしますよね。

 

まずはFP事務所で経験を積んだ方が良い

そう考えると、一般のFP事務所で経験を積むのがベストでしょう。仮に、読者の皆様がFP業務について経験がなくても、事務所の名前でクライアントは立ち寄ってくれます。

最終的に、皆様がクライアントの相談に対応するかどうかは事務所の経営者やあなたの上司になる人が決めますが、積極的な意欲が上司に伝われば、「任せてみようか」という気持ちになってもらえるでしょう。そうやって1つのチャンスが広がっていく可能性が出てきます。このほうが確実です。

 

絶対的な自信がもてる「強み」を持つことを意識しよう

資格を取得したら、次は個人事業主として事務所を構えることにあこがれを抱く方もいらっしゃるかと思いますが、見込み顧客が一人もいない、自分のブランドも確立されていないで独立しても経費を賄うことはできません

断っておきますが、「ブランド」というのは何もメディアに出てすでに活躍しているFPと同じような意味合いではなく、前述した通り(例えば)「私は火災保険については、ほかの誰よりも自信をもってお客様の質問に対応できます」という「○○についての絶対的な自信」ということです。

メディアで活躍しているFPはおそらく2~3人ぐらいでしょう。だからといって、その2~3人のスーパーFPだけではたくさんのお客さんのたくさんの問い合わせを対応していくことは現実的ではありません。その方たちは、日本のFPの顔というような感じだと思いますが、そこを入口として大きくて奥深いボックスが控えているのです。

そのボックスの中に多くの相談事と多くの対応が入っているとイメージしてみてください。ボックスの中の多くの相談事もよくよく話を聞いてみないと、具体的な相談内容はわかりません。また相談を受けているうちに、「実は資産運用だと思っていたら税金の相談だった」ということも頻繁に起こります。

まずそうなったときに、「あっ、あのFPにこの案件は紹介しよう」というFPに自分がなれるようにFP仲間の間で「自分はこれ」という自信がもてる項目を際立たせること、またクライアントとの直接対話を通じて「火災保険なら○○FPに相談すればいい」という一般の人々の間でも同様のことが言いきれるように際立たせることです。

 

「強み」を持つには、チャンスを自ら増やさなければならない

特定の分野を際立たせるには、スキルと経験が必要です。スキルは自分が学習すれば磨くことができますが、経験は「チャンス」をつかみ取らなければ増やしていくことはできません

どうやってチャンスをつかむことができるか。となれば、FP事務所に勤務して丁稚奉公からスタートしていくことが近道です。また、勤務すれば、先輩や上司の対応を間近で見聞きする過程でも今まで漏れていた知識も入ってくるというオマケがついてきます。

 

「年齢」は気にせず、自分にとって最良と思う働き方を選ぼう

最後に、「年齢」という壁がひっかかるかと思います。例えば「自分はこれまで人事でサラリーマンをしてきて、FPの資格をとった。自分は今55歳。この自分を雇ってくれる事務所はあるだろうか?」「そんな事務所は、ないと思うから(ほかに選択肢がないから)(ちょと気乗りはしないけれど)独立しよう。」と思いがちです。

今、働き方は一昔前とは様変わりなぐらいバリエーションが多く、派遣、契約社員、業務委託、フルタイム、週に3回、1月に1回と実に様々です。いろいろな働き方を選ぶことができる時代にいるメリットを活かせばいいと思います。

例えば週に3回は契約社員としてFP事務所で働く、週に2回は独立FPとして活動する、というのはどうでしょうか。確かに収入や時間などそれぞれに制約条件があるかと思いますが、その条件の中でも譲れない項目以外は譲歩すれば、両方のいいところ、大変なところを一度に経験することができます。その経験を通じてどちらに軸足をおけばよいか判断すればいいと思います。