☆あなたの子供の金銭感覚は大丈夫⁇☆

めまぐるしい速度で様々なことが変化していく現代社会。10年前の常識が蓋を開けてみれば通用しない、という場面にもしばしば遭遇します。

ファイナンシャルプランナー(FP)である筆者が日々よく思うのは、自分の子供世代が社会の中心になる頃には、その変化の速度はさらに増し、マニュアル通りではなく自分の頭で考え、適切な対応を迫られる機会が増えるだろうということ。

自分の子供がそんな場面で、立ち止まってしまうことはないか?物怖じせずに自分の考えを示していけるか?と考えると、やはり思い立った時に親が伝えられることは都度伝えていくべきでは?と考えるのです。

そして状況にスピーディーに対応するには、時にはある程度のお金が必要になることもあるでしょう。

今後子供たちが渡っていく社会構造の複雑さが予測されるからこそ、親にできることを今やっておきたい

子供がお金に翻弄されることのないように

それは親であれば、少なからず皆が願うことではないでしょうか。

 

☆現在の子育て世帯の背景その1〜親の知識〜☆

かく言う親世代がお金について適切な知識を持っているかと問われれば、そこは疑問視されるところです。

今の子育て世帯の親世代が子供時代だったおよそ30年程前は、平等生や均一性が重視された時代。個人が小金を持つこと自体あまりよしとされず、下手をすれば悪者であるかのような目で見られるようなことも。世間体を重視するあまり、自由に振舞うことにはかなりの勇気がいる、少し窮屈な時代でした。

加えて国が老後の面倒を見てくれるという考え方が主流でしたので、ほとんどお金の知識がない大人が大半を占めていましたし、そんな親に育てられた今の親世代も、決してお金の知識と感覚が豊かだとは言えない状況でしたが、社会人になる前にベルリンの壁崩壊し社会主義が終焉を迎え、資本主義が世界的に躍進、「富=悪」という風潮は随分払拭されました。これに伴い、日本の社会も短期間で大きな変貌を遂げました。

その結果、必要性を感じた人から自発的にお金の知識を得ようとする風潮が広まっており、ようやく世の中の動きを察知しながら自立した考えを持って人生設計をするべき、という考えのベースが国内に出来上がったように感じます。

それにしても、国家的な変化の波に揉まれて個人が辛うじてその場に立っているという感じが否めず、世界的な観点から見るとその状態は危機的ですらあります。

お金の扱いについてはむしろ、お金について積極的に知るべきだという風潮にある今の子供世代の方が柔軟な考え方ができるかもしれません。

 

☆現在の子育て世帯の背景その2〜社会的背景〜

筆者は現在40代ですが、現在は親の世代とは経済事情が随分変わり、子供の頃のように真面目にコツコツと常識的な金融対策を取る、または親の言う通りに保険に多額の金額を注ぎ込むだけしていれば将来安泰、という雰囲気は自分が社会人デビューする頃にはキレイになくなってしまいました。(当時、とても残念で理不尽に感じた記憶があります。)

きっと、自分たちの子供が成長して社会に出る頃にはもっとめまぐるしく環境要因が変化を遂げることが予測されます。

例えば、今当たり前に利用している年金や健康保険制度が彼らの代で正確に機能しているか?と問われると、必ずしも大丈夫とはいえませんし、制度の在り方にも常に疑問が投げ掛けられ、今現在も意見が取り入れられながら変化を遂げています。親世代の延長上に私たちの人生が望めないように、子供たちの人生は、私たちの常識をもとに人生設計してもきっと通用しないでしょう。

大切なのは自ら考える力を養うこと社会に出てやみくもに他人軸に振り回される前に、基本となる知識を身に付けておくよう子供が学習できる環境があれば、大変心強いですね。

 

☆FP技能資格の知識を学び、子供とともに成長しよう!☆

「そうだ!子供にお金の教育を施さなくては!」そう思ったところで、いざ行動に移そうとしても、自分に知識の基礎がない限りスムーズに子供への教育を始めるのは難しいでしょう。

そこでお勧めできるのが、まず、親がお金について一通り学んでみる、ということです。お金の基礎的な知識を体系的に学ぶには、ファイナンシャルプランナー技能資格(以下、FP技能資格と記載)の学習が大変適しています。

子供にいきなり学習を押し付けるのではなくて、親がFP資格試験の学習に取り組みながら、日常的にお金に関する話題を子供に提供するのです。FP資格取得という目標を掲げて家族間で認識することで、人知れず忘れ去られることもなくなりますし、家族みんながお金に関心を持つというよい流れが生まれます。

物事において「知らない」ということほど今後の対処に困ることはありませんが、お金も然り。

お金に翻弄されず、コントロールする方法を身につけられるよう、とにかく経済の基本的なセオリー、経済、金融の大きな仕組みを考え、時には歴史的な背景を学習することで、親子で無理なく常識を身につけることができます

こうしておけば、子供が成長して大人になった時に、少なくとも安易に「絶対に儲かる株」を買ってみたり、投機にのめり込んで一日中パソコンに張り付いた結果、売買のタイミングを逃して大損をすることは防げるかもしれません。

 

☆具体的にこんな取り組みを☆

また、FP資格試験の受験者が一様に感じることは、学習によりお金の知識基礎が整うということですが、その後自分なりに芽生えたお金への関心を元に新聞や書籍で知識を蓄えると、やがて自分オリジナルのお金に関するイメージ、捉え方ができてきます。気づきを家族間で共有することで家族にも関心が芽生えるという相乗効果が生まれることでしょう。

もちろん、メディアで得られる知識だけに満足せず、積極的に知識や見聞を広げる機会を設け、時には子供と、ひいては家族みんなでお金に関して考えていきましょう。

家族の会話が増えますし、時には親子間で必要なお金のシミュレーションや、子供が自分の必要なお金を得るためのプレゼンをする、なんてこともいいかもしれませんし、ゆくゆくは家族で資産運用にチャレンジするのもよいかも知れません。

貯金を続けるだけでは一生の生活費を賄えないであろうことは今や常識になってしまいましたが、資産運用で投資を学ぶことは子供にとっても最適な実地訓練になるでしょう

適切な場面での投資を厭わない姿勢は

「投資→自信→実力アップ→稼ぐ→また投資する」

という一連の行動を生み、人生を豊かにするスパイラルに突入します。

そうすれば、親子共々未来は不安を感じるためのものではなく、希望溢れるものになっていくでしょう。