☆派遣という業態のメリット☆
今やすっかり一つの就業形態として世間に定着した派遣社員。
正社員とは違って社会保険、厚生年金等の加入は望めないものの、一方で、時給が高い、登録派遣会社の充実した福利厚生を受けられる、雇用条件に関して自分ではなかなか企業側に進言し辛い面倒な交渉事を派遣会社に代わりにやってもらうことができる、などのプラス面もあり、条件が合えば就業者にとってメリットの多い就業形態でもあります。
ある程度のスキル水準を持った人材を求めた企業が派遣会社に急いで求人を出すことも多く、市場は常に売り手市場。
もちろん、派遣という立場で企業での勤務実績を積むうちに信頼度を高め、正社員として働くチャンスに恵まれる場合もあります。
また、家庭の事情で遠隔地に転居をしても、ブランクなしに短期間で自分の条件に合う仕事に就ける可能性が高くなります。今回は、ファイナンシャルプランナー技能検定資格(以下、FP資格と記載)が、派遣で仕事に就く場合に有利に働く側面についてご紹介しましょう。
☆資格は派遣の条件を有利にする☆
派遣会社が斡旋する求人では、即戦力として、または未経験の業種でも短期間で戦力になり活躍できる人材が多く求められるものです。
この場合、業務に関連する資格を有することで、自分にはその業界である程度通用する力があるという証明になり、先方への大きなアピールポイントになりますし、たとえご自分の未経験業種であっても、資格が関係する業界への関心が伺えますので、応募先企業も好意的に受け取ることでしょう。
派遣でも、好条件のお仕事には応募が殺到するもの。資格を取得するまでにある程度の時間とお金をかけて勉強したことが認められ、競争率が高い求人にチャレンジできる可能性があります。また、応募書類に資格を記入することでワンランク上での自分をアピールでき、書類選考を勝ち抜く可能性も上がります。
☆FP資格に目を向けよう☆
日本全国どこにいても生活にお金は必要で、お金に関する相談者は後を絶ちません。そのため、FP資格保持者は自然とマネーアドバイザーとしての就職情報に辿り着くことができるでしょう。
また、具体的な目標を持って取り組めば、派遣で企業付きのアドバイザーとして一定期間の経験を積み、ゆくゆくはフリーランスのアドバイザーとして全国どこにいても自由度が高く働ける道に繋げることも十分可能です。
お金の知識が人生に不可欠なものであるにもかかわらず、情報を見識として自身に落とし込み、持論を展開できる人は今の世の中でも少数派です。そんな中、お金に関する知識や提案をトータルで受け持つ役目のFPは、人生の道先案内人としてとても頼りがいのある存在なのです。
☆向いている業種☆
FPと言えばマネーアドバイザーとしての就業がイメージしやすいですが、FP資格保持者の勤務先として有利な職業は他にもあります。例えば、下記の通りです。
金融業界
銀行、信用金庫、信用組合、農協、証券会社で営業、資産運用アドバイザー、マネーコンサルタントとして。
この分野は、団塊世代が定年を迎え年金だけでは暮らしていけない事実が明確になっているこのご時世だからこそ、仕事量には事欠きません。
人によりますが、働き盛りの時期に「寄らば大樹の陰」という考えがまかり通っていた60代以上の方々の中で、お金に関して独自の見識を持ち賢い運用を実践されている方はごく少数です。定年前に今後のマネープランの相談先を真剣に探されている方も多いことでしょう。
保険業界
保険会社、保険代理店で営業、営業アシスタント、ライフプランナー、マネーコンサルタントとして。
誰もが何らかの保険に加入していながらも、その保険の内容をよく知らない場合が多いものです。知識のない人に複雑な契約内容をわかりやすく説明、個々にあった保険を提案でき、いざという時には該当条件の確認と手続きを手早く済ませられる人材として、特に重宝がられます。
不動産業界
不動産会社、建設会社で営業、ローンアドバイザーとして。
FP資格では不動産に関する勉強も行います。FP資格保持者は、その知識を活かして住宅ローン、不動産の有効活用などを顧客提案する仕事にも適しています。マイホームを持つために住宅ローンを使用する人がほとんどですが、審査条件の提示、長期に渡る返済計画の作成など、少し入り組んだ約款の解釈や計算を要します。
不動産に関する決まりごとは法律を巻き込み難解なものも多いですが、資格勉強で知識の下地を作っておけば、比較的気安く業務に取り組むことができるでしょう。
一般企業
経理、総務、営業担当者として。
企業のマネープラン、決算資料作成など、一般企業でもお金に関する仕事には事欠きません。企業全体のお金に関わる仕事はもちろん、給与計算など、企業内の一個人に関するお金にも関与し、社員に対する責任と信頼を集めるやりがいのある仕事に取り組めます。
IT企業
金融システム担当者として。
金融システムは日進月歩。顧客により良いサービスを提供すべく、生まれてくる仕事量は膨大なもの。よって、どの企業も人材確保に力を入れています。特別にIT関係の職務経験がなくても、仕事の根幹に関わる重要なシステム作りに参加できることでしょう。
☆資格を活かした派遣就業で自身にもメリットが☆
社会保障の先行きの不透明感が取り沙汰される昨今。今後は老後の金銭的な安定を自分で手に入れる姿勢が不可欠です。
ご自身が先に述べたような職種に就き、実務を通して実績と経験を積むことは、ひとつ上の目線でこの世の中のお金の流れを達観し、老後まで生活の見通しをつけることに繋がります。
正社員としての中途採用はレアケースですので、まずは派遣でチャレンジを。そして、求人の検索と並行してぜひFP資格の取得にチャレンジしましょう!
まずは、基礎的な知識を身につけられる3級の勉強から取り組みクリアできれば、ぜひ具体的なマネープランを計算、作成できる上級資格取得を目指しましょう。
あなたの充実したお仕事ライフを心から応援しています!