FP試験の難易度は?他の資格と比べて難しいのか

お金について広い領域を専門分野として、特に家計に強いファイナンシャルプランナー(FP)ですが、いざ資格を取得しようと考えるとその難易度が気になる方も多いのではないでしょうか?ここではそんな方のために、現役FPである筆者が、FP資格の難易度を3級から1級まで解説したいと思います。

加えて、特に難易度の高いFP1級とCFPについて何故こんなに難易度が高いのか、その理由を説明します。その後に行政書士や社労士など、他士業と比較してFPの難易度はどうなのかを検討していきます。

 

FP資格の難易度

FP資格は国家資格と民間資格に大きく分けられ、国家資格はFP技能士3級から1級までの階級があり、民間資格はAFP(アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー)とCFP(サーティファイドファイナンシャルプランナー)の2種類があります。1次試験の学科試験と2次試験の実技試験の両方を合格すると資格が付与されます

難易度を比べると、登竜門的位置づけである3級が一番易しい資格であり、2級とAFPが同難易度であり、1級とCFPが同じ難易度にあります。では具体的にどのくらい難しいのか、以下で2016年1月試験の金融財政事情研究会(きんざい)のデータを元に合格率を見ていきましょう。

FP3級試験

FP3級試験の学科試験の受験申請者数は、受験者数が30455人、合格者数が17013人なので、その合格率は約55%ほどになります。そして実技試験の受験者数が、個人資産相談業務ですと17474人で、保険顧客資産相談業務だと13064人です。合格者数がそれぞれ10013人と7653人であり、その合格率は58%ほどになります。約半数が合格する試験であり、それほど競争は激しくありません。学科試験・実技試験ともに7割の得点を目指すと安全に合格が可能です。

しかし、合格を目標とすると、知識を身につけるという観点からすると不十分であると言わざるを得ません。あくまで知識をしっかりと身につけることを主な目標としながら受験すると基礎がしっかり出来上がるので、次の2級試験が楽になります

FP2級試験

FP2級試験の学科試験受験者数は38336人です。それに対して合格者数は7737人ですから合格率は20%ほどになります。実技試験は個人資産相談業務が20%、中小事業主資産相談業務が32%、生保顧客資産相談業務が39%総合すると26%の合格率になります。ここにきて一気に難易度が上昇しました。

FP2級試験は実務家として食べていくのに要求される水準ですから、専門性が一気に上がるため、難易度が高くなっています

FP2級試験に合格した後で、AFPの講習を受講すればAFPの登録もできるようになります。

FP1級試験

FP1級試験は、CFPとともに実務家がさらなる高みを目指して受験するFPの最上級資格であり、高度な専門的知識が必要になります。受験するために2年以上のFPとしての実務経験が必要です。実務経験がある専門家が受験するのにもかかわらず合格率は12%と低く、かなりの難易度を誇ります。では何故こんなにも難易度が高いのでしょうか?

 

1級FPとCFPの難易度が高い理由

1級FPとCFPの難易度の高さは第1に受験資格として実務要件が要求されるために、敷居が高いことにあります。次にその試験の形式および問われる知識の広さと深さです。FP3級では、基礎事項を広く問う問題が多く出題されました。FP2級では、家計の他お金に関する知識を広く、それなりに深く問う問題が多かったです。

しかし1級は2級よりもはるかに深い知識を要します。加えて実技試験では、紙の上での回答に加えて面接試験があります。推敲が可能な紙の上での回答に比較すると、面接というのは難易度が高いといえます。

 

FP資格と他士業との難易度比較

では他の士業と比べると難易度はどうなのでしょうか。合格率を比べてみたいと思います。

まず行政書士ですが、合格率は約12%とあり、FP1級と同じくらいの合格率と言えます。FPは他士業との相性が良く、ダブルライセンスが生きる資格ですから、仕事に活かしたくて取得するなら、他士業の資格も取得すると、独立しやすくなります

次に社労士ですが、こちらは合格率が約4%とかなりの難関資格と言えます。要求される知識の幅が甚だ広大で、対策をするのにたくさんの時間を要します。

次は宅建士ですがこちらは合格率が約15%と、FPより取得しやすい資格であるといえます。近年不動産業界で需要がかなりあるので、一緒に勉強してみるのもいいと思います。賃貸契約をする時あるいは退去時に、悪徳な業者に騙されなくなるので、勉強する意義は大いにあると思います。

行政書士は相続の分野で、社労士は社会保険の分野で、宅建士は不動産の分野で学習範囲が近いので、一緒に勉強するといい影響を及ぼしあいます。

 

まとめ

ここではまずFPの難易度について、きんざいの発表する合格率を元に明らかにしていきました。FPの3級は基礎を広く問い家計について考えるには是非とも知っておきたい知識が多いので、まずは3級からチャレンジをしてみましょう。3級を勉強してみてもっと勉強したいと思った人は2級へステップアップをするのがいいと思います。個人で独立して食べていきたいと思った人は1級の取得を目標に、しっかりと確実に知識をものにしていきましょう。