人気を集めている海外移住生活

休暇を利用した海外旅行は、日頃のストレスの解消や新しい自分を発見するにはもってこい。

毎年、大型連休ごとにたくさんの出費をもろともせず出国していく人達の取材を見るにつけ、その人気の高さを実感させられるものです。

刺激に溢れた渡航経験が長じて、

「国内のしがらみから抜けて、海外でのんびり過ごしたい。。」

日々の喧騒に揉まれてそんな風にぼんやり思うことは、誰しも経験があるのではないでしょうか?

思い立ったが最後、何もかも捨てて地球の反対側まで行ってしまう、というのは極端ですが、

「今すぐじゃないけど、老後にある程度の蓄えを用意して、夢を叶えたい!」

と本気で考えている人も国内には一定数いるようです。

実際、ある程度の人生経験を踏んだ上で多くの刺激を受けるには、異文化に触れて全く知らなかった世界に触れてみたり、もっと踏み込んでその地の生活を満喫することで多分に叶えられることでしょう。

こちらでは、実際に海外移住を計画するにあたって知っておくべき基本情報と、学習することによって心強い知識が得られるファイナンシャルプランナー技能資格(以下、FP技能資格と記載)についてご紹介したいと思います。

 

基本情報その1  希望国の選択と情報収集

希望国に足を運び、「この国に住んでみたい!」と思うことが、海外移住を考えるそもそものきっかけでしょうが、逆に自分の希望した生活を叶えられる条件から移住先を決める場合もあるでしょう。その時は、自分が移住に何を期待していてどんなことを叶えたいのか、十分に精査してから行き先を決める必要があります。

その上で、まず抑えておきたいことは、

・現地の生活習慣

・必要なお金の確認

・コミュニケーション方法の取得

でしょう。

現地の生活習慣

例えば、中指を相手に向かって立てるサインや、子供の頭を撫でることが禁忌となる国があるように、海外移住生活の中では、「こんなことが生活の妨げになるなんて!」ということがその他にも期せずして起こり得るでしょう。

また、生活上、現地の人が当たり前に使っているサービスや、日々の習慣として行われる行動様式をあらかじめ知っておくことで、周囲の環境に馴染み心を落ち着けて行動できることに繋がります。

必要なお金の確認

早い話が、「その国ではどれくらいのお金があれば、希望する期間の生活が成り立つのか。」という計算をしておこうということです。

移住先の物価が高かろうが、逆に安かろうが、当面の生活に困らない金額が確保できているのであれば、移住生活でかなりのモチベーションを維持できるでしょう。

普通に生活をする以外に特殊な体験をしたいのなら、もちろんそれにかかる費用の計算も忘れずに。

コミュニケーション方法の取得

人が生活を営む以上、周りの人たちとのコミュニケーションは避けては通れません。現地の言葉を完璧にマスター!とまではいかなくても、最低限買い物に困らない程度のコミュニケーションを取れるようにはなっておきたいものです。

話し言葉だけに拘らなくても、ジェスチャーや筆談を利用するという方法もあります。何よりも必要なのは、伝えたい!という強い想いかもしれませんね。

 

基本情報その2  希望国のビザの確認

移住を希望して渡航するものの、悲しいかな国籍がない限り勝手にその国に居続けることはタブーとされています。

海外に長期で滞在するには、各国のビザ(査証)の存在が不可欠です。

ビザにも種類があり、利用するものによって可能な滞在期間が変わります。

続いて、ビザの種別について簡単にご紹介しましょう。

観光ビザ

観光目的の滞在であることを前提に、取得が比較的簡単にできるビザ。その国ごとに定められたビザの期限内に出入国を繰り返すことで海外生活を続けられますので、気軽に海外生活を始めるにはオススメです。

しかし、中には観光ビザの期限が1ヶ月以内という国もあり、腰を据えてその国の生活を満喫するには随分せわしなく、心許ないです。

退職者ビザ

退職者ビザとは、現地の金利生活者や年金受給者のための優遇査証制度のことを指します(就労しないことが条件)。

現在、世界中で約15ヶ国が発行しています。

主な発行国 : オーストラリア、フィリピン、スペイン

永住ビザ

別名永住権。期間と活動、いずれも無制限でその国の滞在を許可されるビザです。

このビザがあれば、滞在する国での就労も可能。日本人の希望移住先として人気を集める国でも多く採用されています。

主な発行国 : アメリカ、カナダ、ニュージーランド

 

退職者ビザ、永住ビザ共に入国者の自由度が高いビザになりますので、その国の治安を乱す素行がないか、受け入れる国にとってプラスになる人材かなど、基準は必然的に高くなります。

各国によって採用する基準は違いますので、目的地のビザについてはよく調べておくと良いでしょう。

ひとつひとつの工程を確認すると、随分遠い道のりに感じるかも知れませんが、想いを実現させるには、まず基本情報を把握して自分が何に取り組むべきかを明確にすることが大切です。

その上で、自分にできることからチャレンジし、小さな成功体験を積み重ね実現を目指しましょう。

 

海外移住にFP技能資格が役立つ訳

FP技能資格は、国内の基準に基づいてではありますが、様々な形で世の中に出回っているお金のうち、生涯設計(住宅ローン、老後、教育)、投資、税金、保険、不動産、相続という6つの分野に関して顧客にアドバイスを行うFPが、基本的な知識を総括的に身に付けるために位置付けられたものです。

ここまでの説明では、海外移住とFP技能資格は直接関係のないように思うかもしれませんが、学習を進めることで、それぞれが生活に直結したお金の知識であることがわかります。

そして、自分が慣れない生活環境に身を置くに当たって、自分の資産状況を正確に把握し、移住実現のために手元の資産をどのように活かすのか、もし足りなければどのようにして補うのかをシミュレーションすることにとても役立つことがわかるでしょう。

もちろん、プロのFPへの相談も有益に違いありません。ですが、普段は生命保険の相談窓口や、稀にローンや資産相続の相談で銀行に出向いた時にしか会えないようなFPを頼みにするよりも、幾分時間を有効に使えますし、学習して身に付けた知識をもとに移住の計画を立てることで細かい部分まで考え抜くことができます。それは、何かあった時の問題解決能力の向上に繋がるでしょう。

また、基礎的なお金の知識を自分で勉強し未知の情報を柔軟に取り入れ考える力を養うことで、かなり自由な思考を得られるはずです。

その上で、海外移住をしてやりたいこと、目的をピックアップして、健全な欲望を育て、あなたの生涯のモチベーションを上げて行きましょう!