FP資格の取得にはどれくらいの時間がかかるのか

こんにちは。今回は「FP資格と勉強時間」というテーマでお話をしたいと思います。

FP資格に限らず、資格試験を受験するとなれば、やはり気になるのが「資格を取得するにはどのくらい勉強時間が必要なのか?」という問いだと思います。この必要な勉強時間というものは「予備知識の有無」や「学習速度の違い」といった要因によって変動しますから、人によって異なります。

このように一概には言えないことではありますが、大まかな取得時間の目安を示すことであれば可能なので、この記事では上記の問いに加えて「確保した勉強時間をどのように時間配分すべきか?」というところまでファイナンシャルプランナーが答えたいと思います。

 

 

FP3級の勉強時間

FP3級はFP資格の登竜門です。難解な内容が少ないながら出題範囲が広いので、学習内容が偏らないような時間配分を心がけましょう。得意な科目を伸ばすのではなくて、苦手な科目を作らないといったイメージです。

設問形式を見てみると学科試験は正誤判定と三者択一の問題が30問ずつ出題されます。そして実技試験は3択の実務における計算などの技術的な事柄が中心に出題されます。

初学者がFP3級を取得するのであれば、およそ60時間ほどあれば合格は可能なのではないかと考えられます。1日2時間、期間にして1ヶ月を目安に勉強に取り組むのがいいでしょう。3級では実技試験で出題される計算式が少ないので、1時間30分を学科対策に充てて残りの30分を実技対策に充てるべきであると考えます。では次に近年の出題傾向から多く時間を割きたい科目を検討していきましょう。

ライフプランニングと資金計画

ライフプランニングと資金計画という科目からは、社会保険と公的年金が毎年多く出題されており、これらを完璧に仕上げることで大幅な得点源になります。また、FPと関連法規も例年出題されており、かなり平易であり確実に得点が可能なので目を通しておきましょう。ライフプランニングの手法と資金計画は実技対策で手順を覚えておくと学科でも頻出なので役に立ちます。

リスクマネジメント

次はリスクマネジメントです。この科目は生命保険と損害保険に関する知識が圧倒的に多く出題されており、最短での合格を目標とするのであればこれらの単元だけで十分です。全体を見ても最も多く出題されている分野ですから重点的に学習したいですね。

金融資産運用

では次の金融資産運用を検討していきましょう。こちらは広く満遍なく出題されているようですが、マーケット環境の理解は確実にしておきましょう。株式投資が最も出題頻度の高い単元になります。債券投資や投資信託も毎年出題されています。

タックスプランニング

タックスプランニングは所得税関連が毎年多く出題されています。所得の内容は確実に押さえておきましょう。所得税関連がほとんどなので、所得税に時間を特に割きましょう。

不動産

不動産では不動産の証券化と賃貸に関する問題以外は広く出題されています。ですが法令上の規則が中心となって出題されていますので、法令に注力しましょう。万全を期すのであれば不動産と税制や不動産取引についても時間を割きましょう。

相続・事業承継

相続・事業承継では相続と法律、相続と税金という2大単元が多く出題されています。贈与と税金も抑えておくと安心できそうです。

これらの科目に多く時間を割くことで、FP三級は最短かつ高得点での合格が見えてきます。

 

 

FP2級の勉強時間

FP2級は3級と比較すると高度な内容になっており、これは入念に勉強をしないと落ちる試験です。学習期間としては3ヶ月ほどが目安になります。1日2時間として180時間を確保すると合格する可能性が高いです。

学科試験は4択問題が60問出題されています。実技試験はFP協会のものは40問、きんざいのものは5題どちらも記述式で出題されます。合格点は変わらず6割です。学習量が多いので頻出分野に的をしぼり、効率的に学習を進めていくことがポイントです。では3級と同様に出題傾向から多く時間を割く必要のある単元を明らかにしていきましょう。

ライフプランニングと資金計画

ライフプランニングと資金計画では公的年金から多く出題されています。計算式は実技でも使用するので確実に暗記をしましょう。併せて社会保険と企業年金・個人年金の分野が毎年出題されています。

リスクマネジメント

リスクマネジメントではやはり生命保険と損害保険が主に出題されています。3級ではあまり出題されなかった第三分野の保険についても近年は毎年1問出題されています。生命保険と損害保険は得点が非常に重いので確実に完答できるように重点的に学習をしましょう

金融資産運用

金融資産運用では株式投資が毎年出題されています。実技試験の計算試験を中心に対策をしていくことになるので、出てくる計算式は全て演習をしましょう。

タックスプランニング

タックスプランニングではやはり所得税が中心になりますが、3級では出題が稀だった損益通算や法人税・所得税について頻出です。

不動産

不動産では不動産取引とそれに係る法令上の規則・それに加えて不動産譲渡に関係する税金について例年出題されています。

相続・事業承継

相続・事業承継では相続に関係する法律と税金についての出題が多いです。また新たに相続財産の評価についての出題も目立ちます。これは不動産が主なようです。贈与と税金も注目です。

全体的にやはり多いのがリスクマネジメントの生命保険と損害保険です。併せて6〜8問は必ず出題されています。必ず得点をしたいので一番多く学習をすべき分野であると言えます。次に多く出題されているのが社会保険です。特に年金全般の知識習得に時間をかけましょう。不動産と相続の法律問題も問題数が多く大きな得点源となるでしょう。

 

 

FP1級の勉強時間

次は国家系FP資格では最も難しいFP1級について、その勉強時間と配分について検討したいと思います。FP1級の学科試験は基礎と応用に分かれています。出題形式を見ると基礎は4択問題が50問出題され、応用はリスク管理以外の分野から3問ずつ計15問出題されるようです。基礎と応用がそれぞれ100点ずつ計200点満点で評価され、6割の120点で合格になりますが、配点は非公開です。

また実技試験は面接での口頭試問であり、こちらも6割が合格点です。専門知識がある前提の試験でありながら合格率は低く難易度が高い試験であると言えます。勉強時間は300時間ほど確保すると安心です。

FP1級になると全ての科目を満遍なく理解している必要があります。全ての級に頻出である社会保険分野でも制度がどのような制度なのかということだけではなく、制度の仔細なところまで勉強をする必要があります。

基礎と応用では応用から先に対策をして、多く時間を確保するといいでしょう。応用は計算や記述問題がメインであり、ある程度出題傾向が決まっているので比較的対策が立てやすいため、得点源となるので基礎よりも優先的に時間を割り振るべきと考えました。市販の問題集を100時間で1周することを目標に3周ほど解くと合格が見えてきます

 

 

AFPの勉強時間

AFPは民間資格であり一般的にはFP2級の取得前後に講習を受講して取得することができる資格です(2級取得前に研修を終了した場合には2級合格後にAFP取得となる)。FPの民間資格は国際的に通用する資格であり、取得後も講習をする必要があることから新鮮な知識を有していることの証左となりうる資格です。ではそのAFPを取得するのにはどのくらいの時間がかかるのでしょうか。

AFP認定研修を受講してFPの7科目で68単位を取得したのちに提案書を提出して合格をすることができたら修了となります。 AFP認定研修は最長で1年間の猶予がありますが、最短で1〜2ヶ月で修了することも可能です。

 

 

CFPの取得に必要な勉強時間

CFPは国際的にも高く評価されているFPの民間資格です。合格のためには非常に高度な知識が必要であり学習期間もその分長くなります。取得のための実務要件が3年とありますが、こちらはFP協会が実施する研修に36時間参加することによって満たすことができます。難関資格ですから必要な学習時間は600〜1000時間を目安に勉強に取り組みましょう。

6科目全てに合格する必要がありますが、1科目ずつ取得して6科目を揃える方法もありますので、年に2科目ずつ取得して3年で取得することも可能です。

 

 

最後に

頻出分野には勉強時間を多く割いて得点源にしよう

国家系FP資格は全体を通して社会保険と生命保険・損害保険の分野が毎年必ず出題されて問題数も多いので、この分野を特に時間をかけて完答ができるように仕上げると合格が近づきます。また不動産および相続・事業継承の分野では関連法規についての問題が多数出題されているので、これを中心に対策を進めていくべきです。

全体的に偏りなく仕上げる必要はありますが、毎年必ず出題されている分野が存在するのもまた事実なので、こうした必ず出題されると分かっている分野については時間を多く割いて学習して完答を目指しましょう。学科試験よりも実技試験の方が対策が容易ではあるが、計算問題が多く演習量を確保する必要から時間を学科よりも多めに確保すべきと考えます。

金融資産運用はCFPを受けないのであれば重要度は低い

金融資産運用は国家資格では出題数が少なく重要度は低いと言えますが、CFPを受験される予定があるのでしたらしっかりと学習をしておく必要があります。

FP1級では高校数学の知識を用いる場面があるので、不安があるようならばFP資格の勉強の他に高校数学の復習のための時間をもうける必要があります。現在の数学3までの範囲が下地にあるとFPの勉強も理解が進みます。

インプットよりもアウトプットに勉強時間を割こう

FPの学科試験では数字を扱うことが多いのでインプットよりもアウトプットに時間を割くと覚えやすく効率もいいです。登場する式は必ずたくさん演習をして覚えましょう。口頭試問のある1級では、2級取得後にFP業務を行い実地で訓練することも勉強になります。

1級・CFPを受験される場合には学習内容だけではなくて思考方法の訓練の時間を確保すると分からないときにどうしたらいいのかが分かるようになります。用語を聞いたら関連する知識がたくさん思い浮かぶように知識を関連づける訓練も時間をとってする必要があります。

勉強時間のまとめ

最後に勉強時間をまとめると3級が60時間程度の学習を要するので1ヶ月、2級が180時間を要するので3ヶ月、1級が300時間を要するので約半年程度の期間が必要になります。AFPの認定研修は最長1年で最短1ヶ月、CFPは数年を要します