「ファイナンシャルプランナー(FP)に相談したいけど、誰に相談していいかわからない。。。」「どのFPに相談しても大丈夫なの?」そうした疑問を解決するため、現役FPが間違いのないFPの選び方を紹介します。

選ぶ前に確認することがあります。それは、自分が何を相談したいのかが具体的に決まっているかどうかです。もし、具体的に何を相談したいか既に決まっている場合は簡単です。それに詳しいFPに相談しましょう。例えば、東京でFPに住宅ローンについて相談したい方は、Googleで「東京 FP 住宅ローン」と検索すると希望に沿ったFPを見つけられるでしょう。

「具体的に相談する内容は決まっていないけど、家計全般について相談したい」という方は、以下の項目をチェックして相談するといいでしょう。是非参考にしてください。

 

選び方1:FP資格を持っているかどうか

ここで、FP資格について簡単にご説明します。FPには5つの資格があります。

国家資格
  • ファイナンシャルプランニング技能検定1級
  • ファイナンシャルプランニング技能検定2級
  • ファイナンシャルプランニング技能検定3級
民間資格
  • AFP(アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー)
  • CFP(サーティファイドファイナンシャルプランナー)

FP3級は難易度が最も低いです。次に難しいのがFP2級とAFPで、FP2級とAFPはほぼ同等の難易度と言われています。また、最も難しいのはFP1級とCFPで、FP1級とCFPはほぼ同等の難易度と言われています。FPの難易度について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得の難易度はどのくらい?

FPの資格は「名称独占資格」と言われ、資格がなくてもFP業務に従事することはできます。しかし、資格取得者のみファイナンシャル・プランニング技能士(肩書き)を名乗ることができ、資格を所有していないものが法律に定める特定の名称を名乗ることができない資格です。

引用元:資格の王道(名称独占資格)

資格を持っていると、そのFPが相応の知識を持っていることが担保されているので、資格を持っていないFP(ほとんどのFPが有資格者ですが)に相談するよりも、資格を持っているFPに相談した方がいいでしょう。特に、難易度の高いFP1級またはCFPを持っているFPなら安心でしょう。

CFPには「継続教育」というものが課されており、資格を維持するために毎年一定程度の教育を受ける必要があります。また、資格の維持費もかかることから、CFPを取得されている方はFPを本職にしている方も多いです。そのため、CFPを保有しているFPは、継続的に知識のブラッシュアップを行っているので一番おススメです。日本FP協会のホームページにてCFPを検索することができますので、CFPを探される方はこちらをご覧ください。

日本FP協会(CFP®認定者検索システム)

 

選び方2:相談料の有無

次に検討するのが相談料についてです。無料で相談を引き受けているFPもいれば、有料を相談を引き受けているFPもいます。「無料で相談できるなら無料で相談しよう」と思われるかもしれません。しかし、いちど冷静になって考えてみましょう。なぜ見ず知らずの人の相談を無料で引き受けるのでしょうか?無料で相談を引き受けているFPはボランティアで引き受けているわけではありません。昔から「タダより高いものはない」といいます。

相談を無料で引き受ける代わりに、相談に乗った後に提供する商品を持っているケースがほとんどです。例えば、保険会社のFPに相談すれば、おそらく保険でリスクに備える必要があるか否かに関わらず、保険商品の提供を受けるでしょう。また、証券会社のFPに相談すれば、おそらく資産運用商品の提案を受けるでしょう。もちろん、そうした商品にも良いところはあるので全く否定するものではありませんが、公平性という観点からは疑問が残るでしょう。

「中立的な立場で、自分の人生設計(ライフプラン)に合った相談に乗ってほしい」ということであれば、有料でも独立したFPに相談する方がいいでしょう。ただ、独立したFPでも保険や資産運用の仲介を行っているところもあるので注意が必要です。全員のFPがそうである訳ではありませんが、そうしたFPはどうしてもFPの収入(コミッションといいます)につながる商品を売る傾向があります。商品の仲介業務を行っていないFPに相談することが、中立性・公平性を担保することになりますから、中立性・公平性を重視される方にはおススメです。

なお料金の目安ですが、日本FP協会によると、1時間当たり5,000円未満が約25%、5,000円~10,000円未満が約40%、10,000-30,000円未満が約30%となっています。詳しくはこちらをご覧ください。

日本FP協会(料金体系について)

 

選び方3:得意分野は何か

次は得意分野についてです。FPはおかねのホームドクターと言われますが、相談内容は非常に幅広いです。

  • 今後の人生設計(ライフプラン)に基づいたおかねについての相談
  • 住宅ローンなどの不動産関係
  • 資産運用などの金融関係
  • 年金は保険など将来のリスクに対しての備え
  • 相続や事業承継関係

上の例は一例ですが、それだけでも内容が非常に多岐にわたることが分かります。「FPの人ってすごいな。こんなに幅広い相談に乗れるんだ」と思われるかもしれません。確かに、FPの資格取得を通してFPはまんべんなく知識を習得しています。しかし、実際はすべてのことに精通するのは非常に難しいです。ですので、現実的には特定の分野に強みを持ったFPがその専門分野の知識を活かしてFP業務を行っています。

例えば、もともと不動産会社で働いていた人がFPとして独立し、不動産を主としてFP業務を行ったりしています。その他にも、金融で働いていた人が、金融商品を主としてFP業務を行ったりしています。

「全般的に相談したいから、特定の何を相談するかまだ決まっていないけど、○○(保険、住宅ローンなど)は絶対に相談したい」という方は、○○に精通したFPに相談されることをおススメします。

 

選び方4:どんな人脈(ネットワーク)を持っているか

先の章で、現実的にはFPは自分の強みを活かしてFP業務に取り組んでいることをお伝えしました。これは逆に言えば、強みではない、むしろ弱みである分野に関しては、大変役に立つ相談者とは言えないということです。そのため、FPは自分にとっての弱みを補うため、そうした分野の方とネットワークを持っています。ネットワークを持っていないFPは相談相手としてあまりおススメしません。実際に相談される前に、どういう人(例えば弁護士や税理士など)と人脈(ネットワーク)があるか確認するといいでしょう。

また、人脈は持ちつ持たれつ(ギブアンドテイク)ですので、人脈を持っているということは、それだけそのFPにも強みがあることの裏返しでもあります。FPの強みである分野について相談したい場合は、良い相談相手となるでしょう。

 

選び方5:経験の有無と経験値の高さ

これは言わずもがなだと思いますが、経験の有無と経験値の高さは重要です。例えば、自動車の運転免許を持っていない人の運転する車に乗りたいと思う人は誰もいないでしょう(もちろん犯罪です。あくまで例えです)(経験の有無)。また、自動車の運転免許は持っているけれど、実質ペーパードライバーの人の運転する車に乗るのも、誰でも怖いと思います(経験値の高さ)。

FP業務も同じです。FPの資格をただ持っているだけではなく、FP業務を実際に何年も行っているFPの方をおススメします。

 

選び方6:人間性・相性

人にはもちろん相性があります。例えば、電話で少し話をしただけで、「なんかこの人は自分と合わないな」と思う時が誰でもあると思います。また、ある人のホームページをみても「なんとなくこの人は自分と合わなさそう」と思う場合があるでしょう。そうしたFPには素直に相談することは難しいと思いますので、どんなに有名・優秀なFPであってもあまりおススメしません。

素直に「この人は話やすそう」といった観点でFPを選ぶのもいいでしょう。

 

選び方7:性別

選び方6とも重複しますが、性別についても相性があります。女性は「相談しやすく、実体験に基づくアドバイスがもらえる」、男性は「不動産や相続などの専門分野に強みがある」というような傾向があります。もちろんあくまで傾向ですので、常にそうであるわけではありません。そうした傾向を考慮してFPを選ぶのもいいでしょう。性別による違いについてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。

ファイナンシャルプランナー(FP)の性別の違いによる特徴はあるの?

 

まとめ

今回は7つの観点からどういう風にFPを選べば良いかをお伝えしました。すべて自分の希望通りのFPが見つければ一番いいですが、実際には難しいと思います(すべて希望通りのFPだと相談料が高くなってしまうと思います)。自分が重視する選び方から最善のFPを選ぶといいでしょう。