☆憧れの起業☆

規模に関わらず、自分のお店を持つ。自分の会社を経営するーーー。

日々、自分の好きなこと、好きなものに囲まれて過ごすなんて、まさに夢のような話。誰しも一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?昔に比べ現在は、インターネットを通じて必要な情報を簡単に得られる時代になり、環境が整備された分、起業へのハードルは随分低くなりました。

しかし、誰の指図も受けずに自分の自由な発想で運営できる魅力がある代わりに、全ては自己責任という前提があります。企業勤めと違って、ただ決められた時間を過ごすだけではお金は儲からない、そして儲からなければ夢の継続もできない、実はとてもシビアな世界なのです。

起業においては資金作りと資金繰り、言うまでもなくお金がとても重要なポイントになります。

 

☆起業までのお金☆

起業にお金がかかることは、誰しも漠然とイメージできることですが、実際に数字に落とし込む機会はなかなかないかもしれません。

そこで、ここでは女性に人気のあるカフェ開業を例として、どれぐらいのお金がかかるものなのかを一緒に見ていきましょう。まず、お店を借りる時の敷金礼金、厨房設備資金の相場は、毎月の賃料の約一年分くらいです。賃料が月15万円として、一年分は180万円。飲食店は開業に比較的手間がかからない分、商売に行き詰まった場合すぐに逃げることも可能と捉えられています。そこでまとまった金額を資金礼金として納めておくことで、事前に信用を示しておく必要があるのです。その他では、以下のようなお金がかかります。

  • 不動産会社に支払う仲介手数料が家賃の約一ヶ月分。
  • 電気、ガス、厨房機器に数百万円。
  • インテリアに数百万円。
  • 備品にこだわれば数十万円。

飲食だけを考えると、インテリアや備品にこだわる必要はさほどないように思うかもしれませんが、お客様がそのお店にやって来るのは、ただ飲食をしに来るだけでなく非日常的な雰囲気を味わうため。内装、立地、接客の印象も大切な一端を担いますのでここは大事にしたいところです。

ここまでが、お店を開業するまでにかかるお金ですが、ざっと見積もって1,200万円ほどにはなります。

 

☆起業からのお金☆

そして、もちろんその後の運転資金も必要になります。開業後は、従業員に支払う給与、メニューを作るための仕入れ費用、日々の営業にかかる諸経費が発生します。考えてみると当たり前のことではありますが、開業の瞬間までは自分の夢のイメージを膨らませて克明に描くことができても、お店を日々運営していくのにかかるお金のことまで計算できる人は実は少ないのではないでしょうか?

また、開業してしまえば、儲けで賄えると考えがちですが、開店間もない知名度の低いお店が初月から儲けを出せるほど商売は簡単ではありません。たとえ売り上げが上がったとしても、その分がキャッシュとして手元に入るとも限りません。一方で、仕入れ代や従業員の給与はキャッシュで支払う必要があるのです。キャッシュがなくて支払いが滞れば倒産する場合だってあります。この点を踏まえて、運転資金は最低でも6ヶ月分の売り上げを想定して用意しましょう。

経営においてはある程度の資金のゆとりがないと、節約で切り詰めるばかりを考えてしまい、自由な発想ができなくなるため、商売にかえって悪影響を及ぼします。非日常を感じるサービスを求めるお客様にお店の端々から節約志向が見えてしまえば、かえって来店を敬遠されることになりかねません。

 

☆収支のバランス感覚を養う☆

中小企業挑戦支援法の施行により、先に述べた開業資金を5年以内に用意できるのなら、今や資本金が1円でも開業できてしまう時代になりました。起業チャレンジのへの敷居は低くなりましたが、準備資金の不足によって、倒産→借金を負う、という可能性が高くなることを忘れないようにしてください。夢を叶えてその継続と発展を願うなら、先々の資金計画をご自分に落とし込んでおくことが最も大切と言えるでしょう。

 

☆FP資格を夢の実現の糧に☆

起業のためのお金における最低限の知識を吸収、起業における収支のバランス感覚を養うため、ファイナンシャルプランナー資格試験(以下、FP資格試験と記載)へのチャレンジは有用と言えるでしょう。

そもそもFPは、収入、資産、借入金など顧客のお金にまつわる情報を聞き取りした上でライフプランを作成し、プランに沿った資金計画を顧客に提案するお仕事です。

FPは主に個人を顧客としますが、会社を顧客にしているのは経営コンサルタントといったところでしょうか。商売においても資金計画は重要なポイントになりますので、多くの企業がコンサルタントを経営のパートナーとして利用するのはごく常識的な話ですね。個人と商売は分けて考えられがちですが、お金の準備と継続のための資金繰りの理屈は同じ。特に起業当初なら、個人の生活と規模が重複しますので、FPの知識を学んでおいて損はありません。

また、ここでお金に対する基礎知識をご自分で学んでおけば、起業後にコンサルタントをわざわざ雇わなくてもご自分で対処できる事柄が増えることでしょう。FP資格試験はあくまでも座学ですが、知識をベースにして起業を成功させることに大いに役立ちます。商売は経験しないとわからないことも多いですが、知識でカバーできる部分も多分にあるものです。

あなたの夢の実現の一過程として、FP資格試験にぜひチャレンジしてみてください!