こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)の柴沼直美です。

今日は、「FP資格を取得して、実際に自分自身がFPを取得して役立った体験」をご紹介したいと思います。

 

 お金に関することは分かっていると思っていたが、、、

以前にお伝えしたかもしれませんが、筆者はFPの資格を取得する前は、保険会社で保険を提案販売した経験があり、その後証券会社と投資顧問会社で経済調査や運用の仕事をしていましたので、FPの6分野(ライフ&リタイヤ・リスクと保険・金融資産設計・タックスプランニング・不動産・相続事業承継)のうち、リスクと保険および金融資産設計については実務経験がありました。

タックスプランニングというのは、生活にかかわる税務全般に関する科目ですので、このうち、保険商品や金融商品の売買に関する点についても比較的馴染みがありました。ですから約3分の1(6課目のうち2課目)は理解していたので、「おかねに関することはわかっている」と思っていました。

 

FP資格の勉強をするとそうではなかったことが分かった

しかし実際に勉強して、それ以外の課目については苦労しました。実務経験はゼロであったためにテキストに書いてあることがなかなか頭に入ってこないし定着もしないからです。そうはいっても資格試験の勉強のゴールは「合格」を勝ち取ることですから、理屈抜きで力任せに暗記することも必要です。最後は過去問になぞらえて無理やり知識を詰め込んだ記憶があります。

晴れて合格の切符を手にして、いざ独立してご相談に関わるようになると、ご相談案件として一番多いのは「住宅ローン」「住宅取得」に絡むテーマです。ここは課目としては「ライフ&リタイヤメント」あるいは「不動産」となって、筆者としてはイマイチ「うーん」という分野で、できれば避けて通りたいテーマでした。今思えば、独立当初は、歯切れの悪い提案ではなかったかと思います。

 

FP資格は不動産や、年金、相続の役所の手続きにも役に立つ

このテーマに関して自信をもって対応できるようになったのは自分自身で不動産を取得したり、親の死をきっかけとしたりしてさまざまな相続や年金に関する手続きを自分で乗り切ったからだと思っています。もしFPの資格取得の勉強をしていなければ、業者に丸投げだったかと思います。しかし、「苦労して詰め込んだ知識が使えるか試す絶好の機会」でもあり「今後の自分の相談業務に活かせる経験」でもあると思い、登記事務といった司法書士がかかわること以外は実際に自分で動きました。

そうすることによって「どうやって、どんなローンを組むか」「売買に関するもろもろの事務手数料の洗い出しと計算を具体的にどうすればよいか」「住宅ローンに絡んだ税法上の控除は適用になるのか、そのためにはどのような書類を準備しなければならないか」などテキストを通じて頭に詰め込んだ無味乾燥な知識を活性化させざるを得ない場面に自分を置きました。

FP資格が役に立った例:年金

例えば年金1つにしても、親が受給していた年金の種類によって「年金事務所に行くのか」「市区町村の役所に行くのか」は違います。揃えるべき書類についても「親の住民票除票」と「筆者の世帯全員の住民票」の両方が必要になります。そしてこのような書類はどうして必要なのかも、実際に経験すれば理解できますから、FP資格取得を通じて知識として覚えていただけではすぐに忘れてしまったであろうことも「活きた知識」として定着します。

死亡した人の年金は「未支給の年金」として1か月分、被相続人が受給することができる制度があります。まず未支給の年金を受給できる被相続人かどうかを確認するために、「死亡した人と被相続人の関係が正当なものかどうかを確認するために『被相続人全員の住民票』が必要になります。また、亡くなった人間が「いつ、正確には○年○月○日に」亡くなったかということを公的書類で明らかにしなければ、年金の支給をどのタイミングで正式にストップし、どのタイミングで「未支給の年金」を被相続人に支給すればよいかが明確にするために住民票のような書類が必要になります。

FP資格が役に立った例:相続

ついでながら、相続に関する年金の手続きで必要な住民票は役所で発行してもらえば手数料はかかりません。ですがこの住民票をほかの関係書類に使いまわしすることもできません。このようなことは、ただ知識としてテキストの字面を頭に入れているだけでは本当に理解したとは言えないことを実感しました。同時に、FPの勉強をしていなければ「自分でやってみよう」という気にすらならなかったと思います。

 

FP資格は行政の手続きに大いに役に立つ

日常生活をしていて面倒だと思う手続き、たくさんありますよね。確かに今は役所でもインターネットでダウンロードできる申請書類も増えてきましたし、マイナンバーカードがあればコンビニで住民票や印鑑証明が取得できる時代になりました。でも、ダウンロードや取得の方法ではなく、「この手続きにはいったいどんな書類が必要なのか」そもそもそこを教えてくれるところは意外とまだなくて、結局役所で問い合わせなければなりません。

こんな時、もし皆様がFPの資格取得の勉強をしていれば「このときは、区役所ではなくて年金事務所へ行く」とわかりますこれだけでも得をした気分になれると思います。

何気なく勉強しているだけでは知識は頭の中にまで定着してくれません。右の眼から入って左の眼から出てしまいますからいざという時、皆様の知識の引き出しに残っていません。どうせ勉強するならば、実務で役に立てられるようにというインセンティブが働きモチベーションもキープ・アップできると思います。