勉強のススメ

最近先行きが不安な世相を反映してのことか、勉強をすることが流行しています。日々めまぐるしく変化する社会において、勉強をして自らの市場価値を高め続けるということは、激しく変化する社会で生き残るためには重要なことです。

この記事では勉強するにあたって「国家資格の取得を目指す」ということをおススメしたいと考えています。なぜ国家資格を取得することが自らの市場価値を高める手段として有効であると考えるのでしょうか?

では資格を取得するということのメリットを挙げてみましょう。

学んだことを生活に活かせる

まずは資格を取得するために得た知識は、実用的かつ速攻性のあるものが多いです。つまりは実社会において、学んだことがすぐに活かせるということです。

スキルが身につく

次に国家資格という目に見える成果を伴い、これは自分のスキルが公的な機関によって証明されていることを意味するので、就職や転職の選考に有利になり、選ぶことのできる職種も広がり、待遇の良い環境を手にいれることにもつながります。

信用を得ることができる

また、公的な機関による保証は信用を生みます。ビジネスにおいて信用が非常に重要なものであるということは周知の通りです。

この記事では国家資格の中でも、「ファイナンシャルプランナー(FP)と行政書士」について紹介をしていきます。その比較を通じて、FP資格と行政書士資格のどちらを取得すべきかということを、大学で法律学を学んだ現役FPが検討します。

 

行政書士とはどのような資格なのか

行政書士資格を取得することによって、行政書士として登録を受ける権利を手にすることができます。行政書士は主に官公庁に提出する書類を作成することができる職業です。しかし争訟性が無く、他士業の職域を侵犯しない範囲でのみ独占して業務を行うことができます。

具体的には建築や営業の許認可、車庫証明などは行政書士の職域と言えます。しかし、代理や登記をすると弁護士法違反や司法書士法違反の罪に問われ、かなり重く処罰されるので注意しましょう。行政書士は扱える書類の数が豊富なので、逮捕されるようなリスクは取らないように業務の際には注意しましょう。

 

FPと行政書士資格の比較

これまでの通り、行政書士資格は法律系の資格であると言えます。ではお金に関する資格であるFP資格と、学習範囲が共通することはあるのでしょうか。比較をしていきたいと思います。

行政書士の試験科目は次の5科目です。

  • 憲法
  • 民法
  • 商法
  • 行政法
  • 一般教養

法学は体系を築くことが何より重要なので、憲法→行政法→民法→商法の順番で学ぶと理解がしやすいです。一般教養では政経のような内容や国語のような問題が出題されていました。

対してFP試験は次のような内容について主題されます。

  • 資産設計
  • 社会保険
  • リスクマネジメント
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続

行政書士資格と共通する点は相続についてです。民法は、私人の権利義務関係を規律する財産法と家族や親族の身分関係などを規律する家族法に分かれるのですが、相続は家族法の領域で取り扱う分野になります。

行政書士とFPの相続の違いは、行政書士は条文の解釈について考えるのが主ですが、FPは損を少なくする相続計画を考えたり、不動産の評価や税金の計算などお金に関する面から考えていきます。

次に難易度ですが、行政書士の合格率はFP一級よりも低いです。しかし、FPは実務要件など受験資格が厳格に定められていますが、行政書士はどなたでも受験することができるので、数字に強い人はFPを受験し、文章解読に自信がある方は行政書士を受験するのが良いと考えます。

 

行政書士とFP資格のどちらを取得すべきか

行政書士資格を取得するメリットですが、まず第一に独立がしやすいことが挙げられます。数が多く競争があるとは言っても、依然として独立がしやすい資格であることには変わりがありません。業務範囲がかなり広い資格なので、自らの専門分野を作ることから始めましょう。独立を第一に考える人は行政書士を取得するべきです。

対してFPは企業向けの資格といえます。特に銀行や証券、保険会社などの金融系を目指すのであれば、必ず取得しておきたい資格です。また、日本における社会的な認知度は高くありませんが、欧米ではかなり稼ぐことのできる資格であり、日本にも潜在的な需要は眠っています。ですからFPは将来性の高い資格であるということができます。

つまり現状で安定して稼ぐことのできる資格は行政書士資格であり、将来性がある資格がFP資格であると言えます。

筆者がおススメなのがダブルライセンス(両方取得すること)です。行政書士とFPを両方取得することによって、自分の専門分野を作ることができます。また、行政書士として受任した仕事からFPの仕事につなげることもできるので、より充実したサービスをすることができますし、大きく所得を伸ばすことにも繋がります。

 

まとめ

行政書士資格は主に官公庁に提出する書類の作成代行を生業としている資格です。FPとは相続の分野で学習範囲が共通しますが、条文解釈をもとに相続を考えるのが行政書士で、金銭的にメリットが最大になるような計画を考えるのがFPであるという相違があります。

数字に強い人はFPを、文章に強い人は行政書士を受験すべきです。独立を考えるのであれば、行政書士が向いています。しかしFPは将来性があり、潜在的な需要が非常に高いです。自らに専門性をつけることが可能であり、業務上で相性がいいのでダブルライセンスがおススメです。