☆投資が人生の嗜みとなる時代☆
歳を重ねるごとに嵩む医療費や介護費、物価上昇と共に見えてくる具体的な老後資金の増額が世間を賑わせる。。様々な時代背景を考えるにつけ、つましい貯金だけではあらゆるライフイベントを乗り越えることが難しいと思われる時代になりました。
「これからの時代は投資が必須。」
現在は、投資家だけではなく現役サラリーマンや安定した社会的地位が売りである公務員でさえも、多かれ少なかれこのように意識するようになり、個々で将来の資産作りを検討するような世の中です。
ところが、いざ投資を始めよう!と意気込んでみたものの、投資は損をするもの、怖いもの、という思い込みが邪魔をして、すんなり実施に及ばず足踏みをしている人も多いようです。
初心者ではあるけれど、何とか今後の資産作りに向けてリスクの少ないところから投資を始めてみたい。。
そんなあなたにおすすめしたいのが、投資実行の前段階としてファイナンシャルプランナー技能資格(以下、FP技能資格と記載)取得の学習を行うことです。お金に関する基礎を体系的に学ぶことで、実際の投資行動が格段にスムーズになると言えます。
☆FPは「儲け」ではなく「運用」重視☆
まず最初に断っておきたいことですが、FP資格を取ったからと言って、すぐ株で儲けられるというわけではありません。(常識的な考えをお持ちの方なら容易に想像できるかと思いますが。。)
もともとFPが重視するのは資産運用であり、資産を減らさず増やすという考え方です。FP技能資格の取得学習は、例えば、投資取引に関係する税金、金利、利子がどういったものであるか、投資で扱われる金融商品がどのような特色を持つものであるかを学ぶものであり、従って、どうすれば損をしないかという視点の知識を身につけられるというものです。
投資分野だけでなく、保険、不動産、年金など他の金融資産についても学習しますので、各々が社会、経済にどのような役割を果たし、どのように影響し合うのかがわかります。
ここが「お金の基礎知識を学ぶ」といわれる所以です。対して投資は、一時的に資産を減らしてでも儲けを得ようとする試みですので、少し性質の違いがあります。
☆FP資格学習は、お金に対するマインド健全化に役立つ☆
ここまでのご紹介ですと、一見、投資で実績を上げることとFP技能資格の学習は関連性が薄いようにも思えますが、筆者は、投資を始める前のお金に対する観念整理に役立つため、学習をお勧めしたいと思っています。それは、お金に対する本人の思考が今後の投資結果を左右するからです。
その根拠を次にお伝えいたしましょう。
お金マインド健全化要因その1「お金は便利な道具であると理解する」
お金は生涯にわたって、様々な生活の場面で必要な行動を遂行するための便利な道具です。FP技能資格の学習で習得するお金の基礎知識全般は、この視点に基づいた地に足のついた考え方をもたらしてくれます。
その結果、ありえないような利益を謳った投資話に引っかからない程度の常識が身につきますし、割に合わない、道理に合わない儲け話を見破る目が養われ、ハイリスクな投資を選ぶ前に自然とブレーキがかかるようになります。
お金マインド健全化要因その2 「投資において目標の設定がしやすくなる」
加えて、投資で増えたお金の使用目的を決めておくことも、投資においては思いのほか大切な要素です。
「欲しいものが手に入れられる金額を貯める。」
「自分を磨き、新しい自分に変貌を遂げるためにお金を貯める。」
どんな目的でもいいので設定することでモチベーションアップに繋がり、貯金や節約の同時進行も苦でなくなる傾向があります。
FP資格取得の学習では、ライフイベントの相場に触れて実際に計算する課程もありますので、ご自身のライフイベントについては特に具体的な投資額設定をしやすくなります。
必要なライフイベント達成のために目標を設定し、着実に資産形成できる手応えを感じられれば、お金を増やせる喜びだけでなく精神の充実という嬉しいオマケをももたらしてくれるでしょう。
お金マインド健全化要因その3 「知らなかった世界と自らの可能性を知る」
投資のコツは「どうせやるなら楽しく!」です。
投資は経済や社会を肌で学ぶ最適な機会ですし、その取り組みがひいては単調な毎日のスパイスにもなり得ます。そのためには、まずは関連する知識の習得が役に立ちます。
FP技能資格の学習で、浜辺で目隠しをして、心許なさを感じながら割りたいすいかのある方向を探るようなおぼつかない状況からは、すぐに脱出しましょう。知識の習得を、実際の投資行動前のリハーサル、アップのための準備運動として捉えてもけっこうです。
投資のポイントを抑えて自己流にアレンジすれば可能性は無限大ですし、もちろん、行動と経験が増えれば人によっては大きなリターンも期待できます。今まで知らなかった世界を知って自らのお金に対する意識を変え、人生のワクワクを高めていきましょう。
☆お金に支配されるのではなく支配するために☆
例えば、「お金はないと不安なもの。」といった認識で投資を始めると、漠然とした不安が常に心を支配し、たとえ投資で儲けが得られても不安が消えることはありません。お金に対する感情が常にネガティブなままで、使う際にも「お金が減ってしまう。」という全く不健全な気持ちに支配されることになります。
これでは、お金に必要な場面で働いてもらうのではなく、お金に心を支配されてしまうも同然。不健全な気持ちは焦りや心の歪みを生み出します。投資における心理的影響は思っているよりも深刻なものです。不安から必要以上に多額の運用成績にこだわってしまい、それがやがて大損に繋がるかもしれません。
決して不健全にお金に心を支配されてしまわないよう、ぜひ、FP技能資格の学習を役立ててください。