☆FP資格受験のきっかけ☆

私がファイナンシャルプランナー(以後FPと表記)技能試験3級の資格を取得したのは三十代前半のことでした。

資格取得にチャレンジする前は、特にスキルアップを意識するわけでもなく淡々とOL生活を続けていたのですが、そんな自分にある日転機が訪れました。働いていた事務所が都合により閉鎖することになり、転職を余儀なくされたのです。

当時、自分にはまとまった貯金は全くなく、実家に住んでいたからいいようなものの、自分の生計やお金の使いかたをまったく考えていないことの危うさを強く自覚しました。本当は経済的、精神的な自立が果たされて然るべき年齢にも関わらず、自分の立場はそこから程遠い状態にあることを恥ずかしく思ったのです。

その後運良く転職先が見つかったのですが、ここでも自分の勉強不足を強く意識する出来事に遭いました。それは、これまで経験したことのない経理分野、給与計算への関与でした。

以前の自分は俗にいうお金オンチで、月々のお給料明細はとりあえずもらっておいて、銀行に振り込まれる金額だけ確認したらゴミ箱にポイ。
他の項目がなんのために設けられているのかなんてことには全く興味がわかず、たまに厚生年金、社会保険の金額をチェックしてはどうしてこんなに高いのか?と不満に思う程度でした。

転職後は、人の給与計算を間違えるわけにはいかないという責任感のもと、もうすぐ退職してしまうという前任者に張り付きながら何とか仕事をこなす日々が続きましたが、これまでの興味のなさが仇となって、残業にかなりの時間を割かれることになり、時には信じられないようなミスをして他の社員に迷惑をかける、ということもありました。

このままではいけない。息苦しさを感じながら、私はそこから脱出するために、とにかく足りない知識を補う決意をしたのです。

今思えば、このことが後にFP資格を取得するきっかけになりました。

 

☆書店に通う日々☆

新しい仕事に慣れずに心もとない日々を送っていた頃、会社帰りに自分の知識を補うため度々時間を設けて書店に通いました。

初めは手っ取り早く経理の知識を得るために簿記のテキストをよくめくっていたのですが、いまいちしっくり来なかったので、そのうち近くの棚に並んでいるFPの参考書にも目を通すようになりました。

参考書には、人の給与を計算する立場なのにちんぷんかんぷんで困っていた給与明細の項目について納得のいく説明がされており、読んでいて、まず嬉しくなったことを覚えています。

特に参考になった項目は、保険、年金、税金でしたが、単に仕事のためだけでなく、自分の給与明細がどのように計算されているのかをよく把握でき、とてもスッキリしました。

そのまま参考書を読み進めていくと、お金に関する一般常識がバランス良く網羅されており、今の自分が勉強するにはぴったりの内容だと思えました。

特にFP技能試験3級の参考書には、ごくごく基本の常識的な知識が幅広く掲載されていて、仕事で培ったごく僅かな知識とも直結し、とても興味深く目を通すことができました。

 

☆勉強する内容について☆

FP技能試験3級の試験項目は

1.ライフプランニングと資金計画
2.リスク管理
3.金融資産運用
4.タックスプランニング
5.不動産
6.相続・事業継承

から成ります。

項目を見るだけでは実生活と馴染みがないように感じたり、少し敷居が高く感じたりするものの、一つ一つを詳しく見ていくと、それぞれが自分の生活に直結した制度であることに気づきます。

若い世代は当面のライフプランの設計が身近な項目になるでしょうが、先行き不透明な年金問題が定期的に取り沙汰される昨今では、将来的に保険や資産運用を取り入れる確率もかなり上昇するでしょうし(リスク管理・金融資産運用)、働いて得た収入からどういう計算で税金が徴収されるのかを知ることで、ただ漫然と納税を受け入れて不平を感じるよりもよっぽど健全な思考で対処することができます(タックスプランニング)。

不動産や相続に感しても、家の購入や親の死後の資産処分に今後自分が全く関わらないとは言い切れず、知っておいてまず損のない知識です。

 

☆予備校の試験対策講座を受講☆

最初は仕事の知識を補うために始めたFPの勉強でしたが、知らないことを知る楽しみが出てきたことで勉強する意欲がわき、いつしか資格試験への挑戦を意識するまでになりました。

たまたまインターネットで駅前の便利な場所にある予備校と受講料がかなりお得な講座の存在を知り、全くの独学よりはモチベーションが上がるかと思い受講を決めました。

きっと人によって違うのでしょうが、自分にとってはある一定の時間決められた環境で勉強すると決まっていることで集中して取り組むことができましたし、専門の講師からわかりやすい説明を受けることで短時間で理解が深まり、お金を支払う価値は十分にあったと思います。

また、予備校内には自習室がありますので、好きな時間に入って静かな環境で集中して勉強に取り組むことができますので、この点でもおすすめしたいです。

おかげさまで、実質一ヶ月ほどの対策期間を経て、私は無事FP技能試験3級の資格を取得することができました。

 

☆受験して良かったこと☆

資格取得後は、仕事上の拒否感、苦手感が格段に減り、当然のことながらミスも減って業務が形になりホッとしたことを覚えています

また、これまで興味のなかった分野の勉強をすることで新聞やニュースの内容に俄然興味がわき、世の中の出来事に面白みを感じるようになったことは、自分にとって思わぬ利点でした。

あまり大々的に言われないことではありますが、お金に関しての教育は、男性には折に触れて施されるものであっても女性は意外に素通りしてしまうもので、意識的に勉強しない限り女性には(特に大切に育てられ、のんびりと暮らして来られた方)、決定的に足りない知識だと思います。FP技能試験で勉強する知識は、先行き不透明な時代で自分の身を守るために、自ら勉強して決して損のないものです。

余談ではありますが、資格取得前、あまりに資産運用に疎い私との会話に唖然とした当時付き合っていた彼に盛大なため息をつかれ、この先君と結婚する人は大変だね。と言われてしまったことがあります。その場ではただ笑ってごまかすしかなかったものの、このままではまずいかもと冷や汗ものでした。今では会話で気まずい思いをすることがなくなり、一緒に将来を見据えた会話ができるまでになりました。この点でも、一念発起して勉強して本当に良かったと思っています。

FP技能試験資格は、人生構築の一助として大変有益な資格です。

みなさんにもぜひ自分の人生を豊かにするために受験してほしいと思います。